
和室から洋室へのリフォームは、リフォームとしては典型例でもあります。
和室は維持をしないと古臭さが全面に出てしまう場合も多く、特に古い家の和室は手入れが行き届いていないと古さが目立ってしまい少々見栄えが悪くなります。
和室の維持は費用も手間もかかるため、得意和室に拘らないのであれば、洋室へリフォームしてしまうのも選択の1つです。
総入れ替えになる事が多い和室から洋室へのリフォーム
和室から洋室へのリフォームは、基本的に部屋を総入れ替えするような形になります。
和室と洋室ではほとんど部分で別物になってしまうので、全て入れ替えないと調和が取れないのです。
リフォーム計画次第では和室の良さと洋室の良さを組み合わせる事も出来ますが、基本的には全て変えてしまうのが一般的です。
和室から洋室へリフォームするときの変更部分
和室を洋室へリフォームする場合は、基本的に天井と床は解体して作り直します。
解体をしない場合、天井はそのまま上から断熱材を挟んで新たな建材を貼付ける方法が取られる事もあります。
床は畳をそのままにしてフローリングなどを貼り付けるという強引な方法もありますが、湿気で畳が傷んでしまいフローリングの強度に影響する場合があるので、よほどの事がない限り選択すべきではない方法です。
壁は壁紙の張替えで対応出来ればそのままですが、壁紙の張替えが出来ない場合は解体して作り直します。
壁も天井や床と同様に、既存の壁の上に断熱材を張り建材を貼付ける方法もあります。
既存の天井や壁の上から貼り付ける方法は、リフォームを行う住宅の構造上の問題を気にしなくても良く、解体をしない分費用が安くなります。
ただし部屋を狭くしてしまうこと、解体をしないので住宅に潜む劣化を見つけられないこと、壁や天井に劣化があった場合、住宅全体に影響を及ぼす可能性があるという欠点があります。
解体をしない分費用が安くなるのは魅力的ですが、解体は住宅の健康診断を兼ねる部分があるので既存の天井や壁の上から建材を貼り付ける方法はあまりオススメできません。
和室独特のものを活かす方法もある
和室には、長押や柱と言った塗装をしていないむき出しの木材が見られます。
塗装をしていないむき出しの木材は海外では珍しく、和室を和室らしく見せる要素でもあります。
和室を洋室へリフォームする場合は、これらも解体してしまうか見えなくしてしまう事がほとんどなのですが、意図的に見えるようにして洋室に活かす事も出来ます。
柱を見せる方法は完全な洋室へのリフォームではなく、和と洋を組み合わせたリフォームをする場合に用いられる場合があります。
費用は広さとリフォーム工事の内容によって変わる
和室から洋室へのリフォームにかかる費用は、和室の広さとリフォーム工事の内容によって変動します。
どちらかと言えば広さのほうが費用への影響が大きいのですが、目安としては8畳の和室を洋室へリフォームする場合はおよそ100万円ほどかかります。
複数の和室を洋室へリフォームした場合はかなりの額になるので、予算が準備出来ない場合は1部屋づつ行うなどの工夫も必要です。