
お茶を愉しむ人にとって、茶室は憧れの空間かもしれません。
家を建てるときに最初から茶室を設けるのはなかなか難しいものですが、空き室があればリフォームによって創りだすこともできます。
リフォームで自宅に茶室を作ってみる
リフォームで茶室を作る場合、洋室からでも和室からでも作ることが出来ます。
和室からのほうがリフォームにかかる手間が少なくなりますが、リフォーム工事自体は洋室からでも和室からでも大差ありません。
ただ、和室からの場合は使い回しができることが多いので洋室よりは簡単です。
まずは下準備
リフォームで茶室を作る場合、畳の敷き方に注意が必要です。
茶室の広さは8畳、あるいは4畳半であることが一般的ですが、4畳半の茶室の場合は中半畳を床の間に向かって縦に敷くか、横に敷くかが流派によって決まっているので、間違えないように事前に確認をしてください。
茶道教室などに通っている場合は教室の流派に合わせたものを選択したほうが良いでしょう。
8畳の場合、床の間に畳のフチがない部分を向けないようにします。
ただし、茶道のルールに点前(お茶を点てること)は1畳のなかで行うというものがあり、畳と畳をまたいではいけないことになっているため場合によっては床の間に畳のフチがない部分を向けることもあります。
これは床の間の場所と炉の場所、茶室の入り口である茶道口の位置によって変わるので、部屋の状況に応じて畳の敷き方をあわせるのが一般的です。
畳の敷き方で間違えると茶室づくりはすべて台無しになってしまうので、リフォーム業者とよく打ち合わせをしてください。
特に床の間を奥に見た時に畳のフチが卍(まんじ)になってしまう「腹切り畳」と呼ばれる敷き方は禁忌とされているので絶対に避けてください。
どんなリフォーム業者でも茶室をリフォームで作ることは対応はできますが、可能であれば茶室の施工経験があるリフォーム業者のほうがおすすめです。
マンションでも茶室へのリフォームはできる
マンションでもリフォームによって茶室は作れます。
最近では茶室を一部屋まるまる使うのではなく、フローリングの片隅に8畳、または4畳半程度の畳を敷いて茶室のかわりにしていることもあります。
マンションに限ったことではないのですが、この方法はあまり大規模なリフォームができない時に有効です。
既存の部屋に追加する形で茶室にしてしまう方法なので、費用もさほどかかりません。
意外と手軽に作れる茶室
茶室は最低限畳が決まった通りに並んでいればよいので、リフォームとしては手軽な部類に入ります。
作りこもうと思えば100万円以上の費用がかかることもありますが、簡易的なものだれば10万円程度からでも作れます。
きちんとした茶室が欲しい場合も、茶室としての体をなしていれば良いという場合でもリフォームは対応できるので、興味があるのなら一度リフォーム業者に相談してみてはいかがでしょうか。