トイレリフォームで簡易水洗にする

トイレリフォームで簡易水洗にする

21世紀になった今でも、くみ取り式トイレは現役で使われています。

都心や主要都市に住んでいる人から見れば信じられないかもしれませんし、今の若い世代の中には「くみ取り式」というトイレがあることを知らない人もいるかもしれません。

管理も大変で、ウジが湧きやすいために定期的な殺虫が必要です。

目次

くみ取り式を簡易的な水洗トイレに

くみ取り式は完全な水洗トイレにリフォームが可能ですが、条件が整わないといくら望んでも水洗トイレにはできません。
下水との接続ができないと、トイレを水洗式にすることができないのです。
そのため、地域によってはくみ取り式から水洗式にリフォームしようとしてもその環境がないためにどの業者に依頼しても拒否されます。

また、くみ取り式から水洗式へのリフォームは工事自体が大掛かりになるために費用もかかります。
トイレ自体をほぼ作りなおすような形になり、これまでつかわれていた便槽などの設備の回収、処分費用もかかるためにお金がかかってしまうのです。

現実的にはなかなか難しいくみ取り式の水洗化ですが、大掛かりなリフォーム工事をせずとも水洗と同じような利便性を兼ね備えた「簡易水洗トイレ」という方法があります。

簡易水洗トイレは通常の水洗トイレに必要な浄化槽や下水への接続を必要としないため、どのくみ取り式トイレにも適用できます。
構造的にはくみ取り式なので、トイレの維持、管理にはくみ取りが必要になりますが、簡易水洗トイレにリフォームすると水洗トイレと同等の清潔なトイレになります。

簡易水洗トイレにリフォームするには、便器を専用のものに交換する必要があります。
また、少量の水を流すので水道管との接続と電気工事が必要です。

簡易水洗トイレ用の便器は便座の保温やウォシュレットが付いているものもあり、使い心地は水洗トイレとほぼ同じです。
用をたす時だけ便槽がみえる形になりますが、それ以外は弁によって便槽が遮断されます。
弁は用を足した後に水を流して洗浄するので、くみ取り式でありながら水洗の機能を持たせることができます。

簡易水洗トイレのリフォーム費用

くみ取り式から簡易水洗トイレへリフォームする場合、リフォーム前のトイレの状態や設置する便器の価格にもよりますが25万円から50万円ほどの費用がかかります。

水道や電気工事を伴うために工事費用が高めになってしまいますが、簡易水洗トイレへのリフォームはトイレの清潔さ、使いやすさを格段に向上させてくれます。

簡易水洗トイレへのリフォームは、くみ取り式を水洗にしたいと考えている人にとって、選択肢になりえます。

環境がなく水洗トイレへのリフォームが出来ない場合や費用面の問題がある場合は、代替案として考慮してみてください。

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