
建物が2階建て以上ある場合、上の階と下の階を階段で繋ぐ事になります。
一般的な住宅は平屋よりも2階建てが多く見られるので、家の中に階段がある家もそう珍しい事ではありません。
階段は上と下の動線として、とても大事な役割を持っていますが、古い家だったり設計時の無理があったりすると使いにくい階段になってしまう事もあります。
階段が使いにくいと思った以上に不便で、段差を登ったり降りたりするという階段独特の特徴も災いし、転倒や滑落といった事故の危険を伴う事もあります。
階段は家の中でも特に事故が発生しやすい場所で、年間におよそ500件程度の事故が発生しています。
これは住宅内の事故としては第1位の発生回数で、特に12歳以下の子供が多く階段での事故を発生させています。
死亡事故のような重篤なものはあまり起きていませんが、それでもケガの可能性や命を落とす可能性がゼロとは言えません。
階段というものは、動線でありながら高い危険をはらんでいる場所です。
リフォームで安全な階段を作る
どんな場所でも事故の発生率をゼロにすることはできず、階段も例外なく事故を完全に起こさないような作りにはできませんが、階段のリフォームをすると事故を起こしにくい階段にする事ができます。
リフォームは安全面の確保の他に利便性も大幅に向上できるので、生活に欠かせない1階と2階のアクセス手段としても階段がより便利なものになります。
階段リフォームで出来る事
階段のリフォームで出来る事は、勾配の調整と階段自体の場所の変更、階段の構造の変更や手すりの設置、建材の変更や照明の変更、全体のバリアフリー化などです。
勾配の調整は階段の高さ(蹴り上げ部分)と足で踏む場所(踏面)の調整を伴う事があります。
階段のリフォームとしては多いもので、勾配を緩やかにして上がりやすく降りやすい階段に変えます。
踏面を横に広げて幅広の階段にしたり、手すりを設置して安全性を確保する事もできます。
階段自体の場所を変更する事もでき、主に建物全体の構造を変える時に行われます。
階段の移動だけを行いたい場合は、構造的な問題がない時のみ可能です。
階段に使われている建材を変える事もできます。
踏面や蹴り上げ部分に使われている建材を滑りにくいものにしたり、カーペットを敷く事もできます。
建材の変更はデザインの変更という効果もあるので、部屋のリフォームに合わせて階段のリフォームを行う事も多くあります。
階段のリフォームは、安全性の確保と同時に利便性の向上を伴うものがほとんどです。
リフォームによって使いやすくなった階段は、想像以上に日々の生活を楽にしてくれます。
費用対効果の面でも優れているので、階段が使いにくい、子供と高齢者の安全性を確保したいのなら効果的なリフォームです。