
ダイニングの床材は、基本的に水を弾く能力のあるものを選択します。
食事を取る場所なので、時には料理をこぼしてしまう事もあります。
料理をこぼした時に掃除をしやすいかがダイニングの床材選択のポイントになります。
ダイニングの床材
ダイニングはリビングやキッチンと繋がっていることも多いので、見た目を重視するのなら繋がっている部屋全てに、同じ床材を使う方が綺麗にまとまります。
ダイニングの定番はフローリング
フローリングは和室でもない限り、これさえ選んでおけば大丈夫と言えるほどの安定感がある床材です。
耐水性も申し分なく、耐久性にも優れているのでイスの押し引きがあるダイニングには最適な床材です。
高級素材で出来ているものは高額ですが、一般的に使われるフローリングは床材としては安価な部類です。
お手入れが簡単なので料理をこぼしても汚れが染み付くようなことがありません。
耐摩耗性にも優れているので、イスを動かしてもキズが入りにくいのも特徴です。
ただし、耐水性や耐摩耗性は定期的にメンテナンスをしてワックスをほど掛けておく必要があります。
ダニの繁殖がし辛いという面でもダイニングには適している床材です。
特にこだわりがない場合は、フローリングを選択しておけば問題ありません。
和風ダイニングには最適な畳
ダイニングを和風に仕上げたい場合は畳も床材として選択肢に入ります。
畳はい草を編んで作っているので足の細い西洋風のイスやテーブルを置くには向いていませんが、こたつなど足が太いものであれば置くことが出来ます。
耐久性や耐水性、お手入れの面でフローリングより劣るので定期的な交換が必要になりますが、1枚あたりの価格が高めなので畳を選択する場合は交換した場合の費用も考慮する必要があります。
畳は1枚の大きさが決まっているので、フローリングとの組み合わせもできます。
入り口部分を畳にして、テーブルを置く場所にフローリングをほどこす事もできるので、和と洋を組み合わせたダイニングを作れる床材でもあります。
ダイニングにはあまり使われない床材
大理石
床材の中でも高級素材と言える大理石は、通常ダイニングに使われることはごく稀です。
フローリングよりも耐久性、耐水性に優れるのでダイニングの床材として選択肢の1つにはなるのですが、独特の模様が食事をする場に使う床材としては適していないようです。
これは個人の感性に左右されることですが、一般的な住宅のダイニングに大理石が使われるのは特殊な例なので、変わったダイニングを求める人向けです。
クッションフロア
クッションフロアは柔らかい質感で、転倒しても怪我をしにくいという特徴がありますが、料理をキッチンから運ぶことを考えると独特の質感が転倒の原因になることがあるのでおすすめできません。
デザイン的にも安っぽさが目立つことが多いのであまり好まれない素材ですが、キッチンとダイニングが繋がっている場合は使われる事があります。
高齢者がいる場合も選択肢になりますが、そうでなければ避けたほうが無難です。
カーペット
ダイニングの床材としては論外です。
汚れが落ちにくく、料理を持って歩くには安定感がないので特に拘りがない限りは避けてください。